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植物調査と草刈りの大切さ-雑木林の再生-

里山の風景をいつまでも

里山を大切にするのに必要な事はただ一つ「手を入れてやること」。
絶対に放置林にしてはいけないのです。放置林になると、林床に低木が生い茂って藪(ヤブ)になり、人が立ち入れなくなり、結果としてコナラやミズナラ、シイ、カシなどの広葉樹が集団で枯れてしまいます。これを「ナラ枯れ」と言います。そうなる前に、当園では定期的に草刈りを行っています。今回は山仕事体験プロジェクトとして植物調査と草刈りを行いました。

当園で行われる自然観察教室「植物観察教室」の講師である、植物専門家の三瀬先生に来ていただき、まずは雑木林として残す植物調査・選定を行ってもらいました。背丈よりも伸びた草も多く茂る中をひとつひとつ念入りに選定してもらいました。

選定が終わった後は一気に草刈り機で草を刈り取ります。これにより林床に太陽光が降り注ぎ、選定された植物の育成にとって大切なエネルギーが伝っていきます。この後立派な雑木林となるには、後数十年掛かりますが、この作業が里山を守っていくには大切な作業なのです。

今回選定した主な植物

クヌギ コナラ エノキ
ハナイカダ ホウチャクソウ カマツカ
エゴノキ ハリギリ イボタ
オカトラノオ ノカンゾウ ヒヨドリバナ
カマヅミ ヤマグワ その他多数