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春を告げる小さな花たち -野津田公園の自然観察日記2-

野津田公園 キンラン

先週までは28度を超える夏日の暑さ。今日は平年を下回る気温。今年の春は特有の天候の移り変わりの速さだけでなく、寒暖差が大きい年となっています。

こちらの綺麗な花はキンラン。
里山の豊かさの指標となるラン科の植物です。こちらの群生しているエリアでは、今年に入り草刈りを行ったことで昨年以上のキンランが見られるようになりました。こちらのキンランも近年、乱獲や開発が進み、絶滅が心配されている植物です。しかしながら、皆さまがマナーをしっかり守られれば、毎年鑑賞することができます。

ちなみに植物での里山のシンボルがキンランならば、昆虫ですとムラサキシジミという蝶がいます。ぜひこちらも観察できればと思っています。

ホウチャクソウ

こちらはホウチャクソウ。
漢字で書くと「宝鐸草」。花の形や下垂する姿が、お寺の軒先に吊り下げられている鐘形の飾り「宝鐸(ほうちゃく)」に似ているというのが名前の由来です。多摩丘陵では、疎林の林床で普通に観察できます。

絶滅危惧種も植生する、東京都とは思えないほどの豊かな里山環境が色濃く残る野津田公園。
皆様もぜひ足を運んで見てくだい。

公園からのお願い

園内での動植物の採取は硬く禁じられております。
皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。