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春を告げる小さな花たち -野津田公園の自然観察日記-

野津田公園 ススキの丘

今日は午前中から風が強く、曇天模様のお天気でしたが、小さいながらも野に咲く気品ある春の花たちは、しっかりと里山豊かな野津田公園の大地に根を下ろしています。

町田市フデリンドウ

こちらはフデリンドウ。薄紫の綺麗な花です。越年草で、レッドデータブックでは「東京都」「京都府」「奈良県」で【絶滅危惧Ⅱ類】に指定されている希少な植物です。花は日があたっている時だけ開き、曇天、雨天時は、筆先の形をした蕾状態になって閉じるという特異な生態をもつ植物です。

イチリンソウ

こちらはイチリンソウ。多年草で、漢字で書くと「一輪草」。その名のとおり1本の茎に1輪だけ花が咲くのが由来です。郊外の里山に多く見られます。しかしながら、レッドデータブックでは、各都道府県で絶滅危惧種としての認定が多くされている植物です。

ムラサキケマン

こちらはムラサキケマン。越年草で、全国の里山などで普通に観察できます。後ろに突き出た距(きょ)を持つのが特徴です。稀に白いものもあるようです。

絶滅危惧種も植生する、東京都とは思えないほどの豊かな里山環境が色濃く残る野津田公園。
皆様もぜひ足を運んで見てくだい。

公園からのお願い

園内での動植物の採取は硬く禁じられております。
皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。